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照明器具の明るさと選び方

照明器具の明るさと選び方

照明選びで一番失敗しやすいのはやはり明るさの問題ではないでしょうか。

思っていたより暗かった(または明る過ぎた)」・・・そんな失敗を避けるためには、お部屋に広さに対してどのぐらいの明るさが必要なのか、購入を検討している照明器具の明るさがどのぐらいであるかを知ることが大切です。

ページの最後に暗かった、明るかった際に知っておきたい解決テクニックもご紹介!

部屋の広さと明るさの目安

お部屋の広さに対する必要な明るさを表にまとめてみました。しかし、この表だけでは明るさを判断するのは不十分です。後述の「明るさの注意点」もあわせてお読み頂くことで、より適切な明るさの照明器具をお選びいただくことができるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。

部屋の広さ 4畳〜6畳 6畳〜8畳 8畳〜10畳 10畳〜12畳
明るさ 100W〜180W 180W〜260W 260W〜340W 340W〜420W

部屋の広さ 12畳〜14畳 14畳〜16畳 16畳〜18畳 20畳〜22畳
明るさ 420W〜500W 500W〜580W 580W〜660W 660W〜740W




明るさの注意点その1  〜照明器具のデザインや材質〜

電球の周りを覆ってしまうようなシェード付きの照明器具と、電球むき出しの照明器具とでは、同じワット数でも照射範囲が変わるため、全体の明るさは大きく違ってきます。また、光を透過するガラス製か、光を通さないスチール製か、素材によっても明るさや光の広がる範囲は変わります。ダイニングでテーブルの上をスポットに照らしたいのか、それともリビングでお部屋全体を明るくしたいのか、用途によって使い分けが必要です。

照明の光の広がり方

明るさの注意点その2  〜天井高・照明器具との距離〜

照明器具の高さ(光源の位置)も明るさに影響します。吹き抜けのような高い天井に照明を取り付けする場合は、下の方まで十分な光が届かないことがあります。また、ダイニングテーブル上にペンダントライトを取り付ける際も、高さで明るさは変わってきます。例えば、天井直付けの照明より天井から40cm下に光源がある照明の方が、約10%明るめになります。

明るさの注意点その3  〜壁紙や家具の色の影響〜

同じワット数の照明器具でも、白い壁紙は光を反射するので明るく、黒い壁紙は光を吸収するので暗く感じます。また、インテリア、家具の色も影響します。え、それぐらい?と思われるかもしれませんが、意外と色の持つ効果も見過ごせません。

明るさの注意点その4  〜ルーメンで見る明るさと広さの目安〜

ルーメン(lm)とは、主にLED電球から使われるようになった明るさの単位ですが、はじめに白熱電球とLED電球で異なる単位を使用している理由について解説します。従来の白熱電球ではワット数で明るさを判断していました。しかし、このワットというのは実は「電力」を示す単位で、正確には明るさを示す単位ではありませんでした。電力が明るさにほぼ比例していた白熱電球時代は良かったのですが、LED電球へ代替が進み始めたころ、ワット数換算を頼りにLED電球を購入された方から「暗い」「メーカーによってLED電球の明るさにバラつきがある」という声が多く寄せられ、ここでLED電球には明るさの単位であるルーメンで表記するというルール作りがなされました。LED電球のパッケージにあるワット数換算はあくまで白熱電球から買い替えの目安に表記されているもので、電球自体の明るさを正しく示しているのはルーメン値となります。ちなみに目安ですが、40W相当のLED電球でおおよそ485ルーメン、60W相当のLED電球でおおよそ810ルーメン、100W相当のLED電球でおおよそ1520ルーメンです。

部屋の広さ 4畳〜6畳 6畳〜8畳 8畳〜10畳 10畳〜12畳
明るさ 1260lm〜2270lm 2270lm〜3280lm 3280lm〜4280lm 4280lm〜5300lm

部屋の広さ 12畳〜14畳 14畳〜16畳 16畳〜18畳 20畳〜22畳
明るさ 5300lm〜6300lm 6300lm〜7300lm 7300lm〜8310lm 8310lm〜9320lm

明るさの注意点その5  〜LED電球の配光角度〜

LED電球に限った話ですが、LED電球には、全方向・広配光・下方向と、配光(光の広がり方)にタイプがあります。同じ明るさ(ルーメン)の電球でも、お部屋全体が明るくなるもの、一か所を集中して明るくする電球があります。全方向タイプは主にリビングに。広配光タイプはダイニングや、キッチン、玄関などに。下方向タイプはトイレや廊下などに向いています。

全方向・広配光・下方向

明るさの注意点その6  〜高齢者の明るさの感じ方〜

個人差はあるものの視覚特性の低下は、20代後半から始まると言われています。高齢者の方は「明るさの表」の1.5倍から2倍を目安にした明るさをご検討ください。しかしながら、目の水晶体が濁ってくる(黄変化)と、反対に眩しさには敏感になるため、北欧照明のような直接光源が目に触れないデザインの照明器具を選ぶと良いでしょう。また、トイレのような狭いスペースでは特に眩しさを感じやすいため、高齢者の方は明るさを半分ぐらいにしてみてください。

明るさの注意点その7  〜蛍光灯から電球タイプへの交換〜

元々省エネ性能が高い蛍光灯と、そうでない電球とでは、同等の消費電力(ワット数)でも明るさに大きな差があります。蛍光灯のような明るさを想像されていると、電球に交換された際に暗く感じられます。電球の場合は、ページ上部の「明るさの表」を目安にご検討ください。




照明器具が暗かった場合の対処テクニック その1

購入された照明器具が思っていたより暗かった場合ですが、お使いの電球が白熱電球の場合は解決方法があります。それはもう1段階明るいLED電球と交換する方法です。LED電球は消費電力が低く、100W相当の明るさを持った電球でも、実際の消費電力は20W以下です。つまり、仮に「最大40Wまで」と書かれた照明器具にもより明るいLED電球を取り付け可能というわけです。ただし、白熱電球は記載以上のワット数を使用することはできません。

照明器具が暗かった場合の対処テクニック その2

2つ目は、フロアライトやテーブルライトなどの補助照明を取り入れることです。フロアライトは、海外ではむしろ補助ではなくメイン照明という認識で、リビングには天井照明がなくフロアライトだけってお宅もあるぐらいです。フロアライトなら設置場所を選びませんし、ソファ脇のサイドデスクの上にテーブルライトが1つあるだけでインテリア全体の雰囲気が良くなりますので、明るさアップに加えておしゃれもワンランクアップできちゃいます。

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フロアライト

照明器具が明るすぎた場合の対処法

照明器具が明る過ぎる場合は、暗かった場合より簡単で、ワット数を下げるだけで大丈夫です。下げる分には白熱電球であってもまったく問題ありませんので、100Wで明るすぎたなと思う場合は、60Wの電球へ交換してみてください。



まとめ

いかがでしたでしょうか。プロでも難しいという明るさ選び。少しでも参考になれば幸いです。また、どうしても分からないという方は、お気軽に当店までご相談ください♪

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